明神町は水の町だった

現在の子安神社

現在の子安神社

 大正6年 八王子市が誕生したときに八王子市明神町も誕生。
 その頃は、まだ子安神社の東側から浅川堤防まで見渡す限り
 田んぼが広がり、のどかな田園風景が続いていたそうです。
 現在の「第四小学校」は当時はまだなく、周辺は桑華織物の
 工場だったとのこと。

 大明神の池や今の東町付近から湧き出た水は小川となって
 町内を西から東へ廻り多くの水車をまわしていた。
 その他にも湧水はいたるところにあり、まさに周辺は
 「水の町」を呈した。

 駅前通り 東側あたりを水源とする湧水が2m、深さ1m
 程もある川となって流れ、うなぎやどじょうも摂れていた。
 初夏にもなると周辺では蛍が飛び交っていたようです。

 大明神の池はいつも豊富な湧水があったようです。
 
 大明神の池は大正の頃 八王子名所として歌われた俗謡に
 も出てきていた。
 
  ~  春は安土のツツジ園
     夏は大明神でホタル狩
     秋は高尾のモミジ山
     冬は新地で雪見酒     ~ 

 今は池も湧水も姿はありませんが、
 大切な歴史が眠っていたことを知ることができました。